『すずめの戸締り』サダイジン考察。正体・抜けた&環に憑りついた理由は？

今回は

映画『すずめの戸締り』の
サダイジンに関する考察

です。

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今回は、映画『すずめの戸締り』を見て疑問に思ったサダイジンについて考察していきたいと思います。

この記事は、映画『すずめの戸締り』のネタバレを含みます。ご注意ください。

『すずめの戸締り』サダイジンに関する考察

考察①：サダイジンの正体は？

まずはサダイジンの正体から。

サダイジンの正体は、東の要石です。

…。

はい、すみませんでした。

知りたいのは、この「東の要石の正体が何なのか」ですよね。

筆者の予想では、

サダイジン＝東の要石の正体は、宗像羊朗の閉じ師の師匠です。

手掛かりは、宗像羊朗がサダイジンに言っていた内容。

うろ覚えですが、

「お久しゅうございます。とうとう抜かれてしまいましたか。」
「あの子に着いていかれますか。よろしく頼み申します。」

というような感じのことを言っていました。

「お久しゅうございます。」ということは、羊朗と確実に面識がありますよね。


そして、羊朗は草太が要石になったことを知り、

「草太はこれから何十年もかけ、神を宿した要石になっていく。」

と発言していました。

ここから推測できることは、

羊朗は要石になって人間を知っていて、その人が今の要石＝サダイジンである

ということです。

さらに羊朗の口ぶりから考えて、明らかにサダイジンは羊朗より目上ですが、それなりに近しい存在だと思われます。

以上のことから、

筆者は、

サダイジンの正体は、宗像羊朗の閉じ師の師匠

だと考えました。

考察②：サダイジンはなぜ抜けた？

続いて、サダイジン＝東の要石が抜けた理由についてです。

物語の途中までは、「ダイジンが悪者で後ろ戸を開けながら鈴芽と草太を翻弄している」ようにミスリードされていたので、

ダイジンが嫌がらせの一つとして東の要石を抜いた

と考えていました。

しかし、
実はダイジンは開いてしまうな後ろ戸に鈴芽たちを導いていたことが物語の終盤で判明したので、この考えは間違いだとわかりました。

また、東の要石が抜けたタイミングではダイジンは姿を消していましたが、ダイジンが見えなくなってから要石が抜けるまでの時間はかなり短かったです。

ところが、鈴芽が見つけた東京の後ろ戸はダイジンが姿を消した場所からはそれなりに距離があるように見えました。

この点から見ても、ダイジンが東の要石を抜いたというのは考えにくいです。

…とすると、

元々2つの要石で抑えていたミミズの動きが、要石が1つになってしまったことで抑えきれなくなった結果、東の要石も抜けてしまった

と考えるのが一番自然ではないでしょうか。

考察③：サダイジンはなぜ環に憑りついた？

サダイジンはなぜ環に憑りついたのでしょうか？

これが最も難しいところですよね～。

結論から言うと、

西の要石＝ダイジンを抜いた挙句に傷つけた鈴芽に対する処罰だった

と筆者は考えました。

知らなかったとはいえ鈴芽は、

• 西の要石＝ダイジンを抜き、
• 「うちの子になる？」とダイジンに要石の役割を放棄させ、
• 鈴芽の子になろうとしたダイジンにキツイ言葉を浴びせて傷つけました。
• さらに、（おそらく）西の要石を抜いた影響で東の要石も抜けてしまいました。

サダイジンは、要石として「人の手で戻して」と言ったり、後ろ戸に入った瞬間から全力でミミズを抑えにいったりする点から見ても、真面目で非常に責任感が強い性格だと考えられます。

上記、「鈴芽がしたこと」と「サダイジンの性格」を踏まえると、

サダイジンは鈴芽のことを
「同僚に仕事を放棄させたくせにポイ捨てし、自分の仕事もできなくさせた最悪のヤツ」
と認識していてもおかしくはないでしょう。

以上のことから、サダイジンは鈴芽がしてきたことに怒りを持っていたと判断しました。

そして、同じく鈴芽に対する負の感情を抱えていた環に憑りつき、環自身のものに加えサダイジンが抱いていた負の感情を合わせて鈴芽にぶつけさせたのではないでしょうか。


ただし、その後の様子から察するに、サダイジンは別に鈴芽のことを嫌っているわけではありません。

あくまでも「鈴芽がしたことに対する正当な処罰」として、鈴芽が傷つくように仕向けたのだと思いました。

ということで、

筆者は

要石の役割を軽んじる行為を行った鈴芽に対する正当な処罰を下すために、サダイジンは環に憑りついた

と解釈しました。

考察④：サダイジンはなぜ「サダイジン」と名乗った？

そもそも、なぜサダイジンは「サダイジン」と名乗ったのでしょうか。

西の要石が「ダイジン」になったのは、SNS投稿をした人たちが「白いひげが昔の大臣っぽいから」という理由で「#ダイジンといっしょ」が流行ったためでした。

つまり、ダイジンという名前はダイジン自身が名乗ったものではありません。

なので、元々「要石＝大臣ポジションである」というわけではないでしょう。

しかし、東の要石は自ら「サダイジン」を名乗りました。

これはどういうことなのでしょうか。

筆者の考えは、

・自分が東の要石だとわかりやすくするため
・ダイジンより高位の存在だとを示すため
・自分が神を宿した存在だと示すため
にサダイジンと名乗った

です。

まず、サダイジンは西の要石が「ダイジン」と呼ばれていることを知ります。

そこでダイジンと対の存在であることを理解してもらいやすくするために、「ダイジン」関係の名前が候補に上がります。

そして、

• 東西という位置関係
• ダイジンより高位の存在

という2つの視点から、「サダイジン」と名乗るのが適切だと考えたのではないでしょうか。

また、ダイジンには「大臣」としての意味だけでなく、「大神」という意味もかかっているのだと思われます。

神を宿した要石としての存在を言い表す意味でも、「ダイジン」というワードは適切だったのでしょう。

以上のことから、筆者は

自らを「ダイジンより高位な神を宿した東の要石」だと自己紹介する意味で、サダイジンと名乗った

という解釈をしました。

まとめ：サダイジンには謎がいっぱい！

以上、『すずめの戸締り』のサダイジンに関する考察でした。

最後に簡単にQ&A 形式でまとめておきます。

『すずめの戸締り』サダイジンに関するQ&A

『すずめの戸締り』サダイジンの正体は？

サダイジンの正体は、宗像羊朗の閉じ師の師匠だと思われます。

『すずめの戸締り』サダイジンはなぜ抜けた？

元々2つの要石で抑えていたミミズの動きが、要石が1つになってしまったことで抑えきれなくなった結果、東の要石も抜けてしまったと思われます。

『すずめの戸締り』サダイジンはなぜ環に憑りついた？

要石の役割を軽んじる行為を行った鈴芽に対する正当な処罰を下すために、サダイジンは環に憑りついたと思われます。

『すずめの戸締り』サダイジンはなぜ「サダイジン」と名乗った？

「ダイジンより高位な神を宿した東の要石」だと自己紹介する意味で、サダイジンと名乗ったと思われます。

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