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映画『ライアーライアー』感想。「気持ち悪い」はひどいけど、仕方ないよね…
今回は
金田一蓮十郎先生の漫画
『ライアー×ライアー』の実写映画感想
です。
この度、映画『ライアー×ライアー』が追加料金なしでプライムビデオで見られるようになったので、早速見てみました!
\ プライムビデオ『ライアー×ライアー』視聴ページ /
やっと見れた!
この記事を書いている私は、電子版と紙版を両方所持し、紙版はもっぱら職場で布教するのために使用しているという金田一蓮十郎作品の大ファン宣教者です。
今回は、2022年12月にプライムビデオ見放題対象に追加された映画『ライアー×ライアー』について紹介します。
この記事は、原作漫画と映画『ライアーライアー』両方のネタバレを含みます。ご注意ください。
映画『ライアー×ライアー』を見た感想
大事な要素がギュッとまとまっててよかった
全70話ある話を2時間の映画にするのは、どう考えても大変な作業。
かなり多くの要素を削らないと収まりません。
しかし、映画『ライアー×ライアー』は大事なところをしっかり抑えていて、全体としての完成度は高かったです!
欲をいえばコメディ要素がもうちょっと欲しかったなー。
ターゲット層を考えれば仕方ないんだけどね。
透があんまりヤベー奴じゃなかった
原作とは違って、透があんまりヤベー奴じゃなかったです!
透の異常性が見えるのが、スマホをプレゼントするところくらいでした。
それだけでも十分ヤベー奴だけどね!
2時間の短さでそこ出しちゃったらドン引きもいいとこなので、この判断はよかったと思います。
そもそも尺も足りませんしね。
でも原作ファンの願望としては、もっと透の頭のおかしさを出してほしかったです!
特に「好きというか…〇〇〇〇〇だ(ネタバレ回避)」からのみな(湊)のドン引きの様子は見たかったな〜。
あれがないのは残念でした。
森七菜さんがあれをどう表現するかも見てみたかったですね~。
それにしても、「好きな人を死んだ」ことにしていたのには驚きました。
原作と変えてきた点ですが、映画版では透がだいぶ普通の人間よりキャラクターになっていたので、そのくらいの方が自然かもなーと思えました。
原作ではだいぶイッちゃってて、もはや「信仰」レベルだったので、だいぶマイルドにされていましたね。
いくら松村北斗さんが爽やかイケメンとはいえ、原作透クラスだったらさすがに引いちゃうもんね!
短い上映時間であり、ライト層もターゲットにした映画なので、その配慮は正解だったと思います!
透の「淡々と異常」を見たければ原作漫画を読めばよし!
\ 透の異常性を見たいなら原作を読もう! /
透のことをめちゃくちゃに言っていますが、私は透を嫌っているわけではありません。むしろ好きなので悪しからず…。
聖夜の悪女は舞い降りなかった
湊が烏丸くんを振るのがクリスマスではなく、3か月記念日でした!
よって聖夜の悪女も舞い降りませんでした…。
ちょっと残念…。
「クリスマス時期に烏丸とやらはふられるのかと思うと胸が熱いな」
『ライアー×ライアー』2巻-金田一蓮十郎 より引用
原作漫画の真樹ちゃんのこのセリフと表情が好きで印象的だったので、ちょっと残念でした。
まぁ、でもこういう部分を下手に膨らませちゃうと本筋から逸れちゃうから仕方ないんですけどね。
烏丸くんの「気持ち悪い」がやっぱり重かった…
烏丸くんの「気持ち悪い」がやっぱりきつかったです…。
義理とはいえ姉弟に恋愛感情を抱くのを生理的に受けつけない、という人がいるのはもちろん理解できます。
実際、私にも女兄弟がいますが、恋愛関係になることを想像すると気持ちいいものではありません…。
義理だとしても小さい頃から姉弟だったのですから、本当の姉弟とそう変わらない感覚だと思います。
だからこそ、理解できるからこそ、口にされるとキツイ…。
しかも、それが少なからず好意をもっている烏丸くんの口から聞くのはとても心にきちゃいますね…。
そして恋が成就したとしても、自分の1番大事な人である透も「気持ち悪い」と言われてしまう対象となることを突き付けられているわけで…。
ひどいよ烏丸くん…。
でも、この「気持ち悪い」のシーンは『ライアー×ライアー』に間違いなく必要で、映画に入れてくれてよかったです。
この一般論があった上で結局透エンドになるということが、「単なる頭の中お花畑のハッピーエンドではない」と物語に厚みを持たせてくれていたと思うので。
ヤベー奴度が 透<烏丸くん だった
やっぱりこれも尺の都合上しょうがないのですが、映画だけ見ると烏丸くんがあんまりいい奴ではなく、結構なヤベー奴感がありました。
かませ犬感がだいぶ強かった!
「気分転換しよう!」からの「今日泊まりのつもりだった」からの「バラしちゃうかもよ?」はエグくないですか?だまし討ちにも程がありますよ!
烏丸くん、超ヤベー奴じゃん!!
原作ではもうちょっと時間をかけて段階的に仕掛けていたので、ここまでヤベー奴描写ではなかったんですよ!?
原作でも不憫だった烏丸くんが、映画でより不遇になってました。
※個人の感想です。
まぁ少女漫画のかませ犬ポジションは大体不遇だから仕方ないよね
さっきから脳内にシクシク泣いてる烏丸くんがいます(笑)
※原作にも烏丸くんがシクシク泣くシーンはありません。
ダマの被害を受けて泣いてる保健医のようなイメージが私の脳内で勝手に出てきただけです。
お母さんの思い違いがほしかった
湊と透が両親に付き合ってることを報告するシーンがエンディングにありました。
あのシーン、映画ではすんなり受け入れられていましたが、原作ではワンクッション挟んでいるんですよね。
お母さんにカミングアウトしてみたら完全に固まってしまったので、冗談として誤魔化したのでした。
しかし、それはお母さんが透のことも産んだ気になっていたから。「血がつながっていない」ということを完全に忘れていたからだったんです。
あのシーンのお母さんのリアクション好き!
映画としては完全におまけ要素ですし、ポンポン進めていかないと結婚式までいけないのはわかっているのですが、あのシーンはほしかった!
実の子じゃない透にも湊と変わらぬ愛情を注いでたお母さんがわかって嬉しくなるシーンなんです!
まとめ:かなりいい出来だったと思う!が、やっぱり原作がいい!
恋愛映画としては、かなりいい出来だったのではないでしょうか。
複雑な人間関係とその変化が上手くまとまっていて、原作ファンとしても不満のないクオリティでした。
Amazonプライム会員であれば無料で見られるので、ぜひ一度見てみてくださいね!
\ 無料で『ライアー×ライアー』が見れるよ! /
ただ、「重めのヒューマンドラマ+軽めのコメディ要素」が金田一作品のウリだと考えている金田一蓮十郎作品ファンとしては、ちょっと物足りない部分もありましたね。
というか原作への思い入れが強い分、「原作との差」という視点でしか見れませんでした…。
やっぱり漫画の『ライアー×ライアー』が好きだなぁ
\ 恋愛恋愛していないので、男性にも読みやすい! /
それでは、
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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